板野高等学校 出前講座

2020年1月27日(月)に板野高等学校 柔道場にて、がん検診受診率向上のための出前講座を行いました。

【講話の内容】
最初に生徒達へ質問して手を挙げて貰った。
がんは予防できるか
がんは高齢者の病気であるか
がんは生活習慣と関係あるか
がんはウィルスや細菌感染で発生するか
がん検診はがんを予防するのに効果があるか

1.がんについて
 どんなイメージか 怖い、痛い、苦しい、死ぬ、絶望するという感じかな?
 がんは60兆個の細胞が生まれ変わり再生される時にコピーがうまくいかなかった場合、がん細胞となりどんどん増えて正常な細胞を犯していくのががんです。
 日本人の死亡原因はがんが昭和56年から第1位。現在日本人の2人に1人ががんになって、3人に1人はがんで死んでいる。私が看護師になった若い時にはがんになったら死ぬ確率が高かった。今はがん検診や新しい治療で生存率が6割を超えている。男性の前立腺がんは9割、女性の乳がんも8~9割が治っている。血液のがんも抗がん剤が出来て元気に暮らしている人が多い。がんは決して怖い病気ではなくなってきている事を知って下さい。

2.がんの要因
 <生活習慣について>
 男性の5割、女性の3割は生活習慣や感染が罹患の要因と言われている。そのうちタバコが男性の3割、女性の5%はがんに関係していると言われている。煙の中には200種類の有害物質や60種類の発がん物質が含まれ、直接煙と触れる咽頭、口腔、肺などのがんや、唾液と一緒に身体の中に入り血液により全身に回るので食道、胃、肝臓、すい臓、膀胱、子宮頸がんなど、全身にがんのリスクが上がる。臨床で仕事をしている時、がんになった人でタバコを吸う人が多かった。タバコの煙を吸う周りの人も受動喫煙でがんになるリスクが上がる事を知って下さい。興味本位でタバコを吸っている人、20歳になったら吸おうと思っている方はこれを機会に是非止めて欲しい。今日の1つ目のお願いです。
 肉類を中心に食事をしている人は大腸がんに掛かるリスクが上がる。日本人のがんは昔塩辛い漬物を多く食べて胃がんになる人が多かったが今は大腸がんが増えている。食生活が欧米化した結果、脂肪分、肉が多くなり野菜、果物が少ないことが原因と言われている。がん以外でも動脈硬化を引き起こし脳卒中や心筋梗塞を引き起こす原因となる。肉を食べる時は野菜や果物と一緒に食べて下さい。野菜は目標1日に350g以上、現在は280gほど取っていると言われているのでプラス70gの野菜を取りましょう。バランスの良い食事の他にがんの予防にはお酒の飲み過ぎ、運動不足、肥満もがんになりやすい体質になると言われている。適性体重を維持する事が大切。

<感染について>
 感染でがんになる場合、ピロリ菌、B型C肝炎型ウィルス、ヒトパピローマウィルス、EBVというウィルス、HTLV-1ウィルスが関係するが、薬やワクチンや対策を取る事で現在は予防できるようになっている。
 ヒトパピローマウィルスは子宮がんの原因になる事が分かった。感染は性交渉でうつる。感染しないように予防が大切。興味本位の安易な気持ちで性交渉すると感染してがんになる可能性がある事を覚えて下さい。感染すると必ずがんになるのではなく、自分の免疫で殺すことができ、長時間体内に生き残った時にがんになる可能性が有る。ワクチン接種でこのがんを予防する方法が有るが、接種で重篤な副作用が出て政府は現在も積極的なワクチン接種を勧めていない。両親、先生などと相談して予防できる事はやったら良いと思う。ワクチンによってウィルス感染を予防できる。

3.がん検診の大切さ
 今日家に帰ったら祖父や父母にがん検診を進めてあげて下さい。今日2番目のお願いです。そんなに痛くしんどく怖い検診ではないと言って下さい。年齢が来たら安く検診を受ける事が出来ます。検診の効果が期待できるがん種は胃がん、大腸がん、肺がん、乳がん、子宮頸がんです。がんが大きく進展していない状況で発見する事が大切です。ちょっとおかしいなと思って病院に行ったらがんが進んでいることも有る。早目に芽を摘めば治る可能性は大きい。がんは不治の病という事は昔の話です。生活習慣に気を付ける事でがんになり難いことを理解して健康的な生活を送って下さい。

【趣旨】
 がんに関する知識やがん検診の重要性について理解を深めてもらい、大切な人に宛てたがん検診受診を呼びかけるメッセージカードを作成し、早期発見につなげる。

【対象】
3年生 173名

【内容】
1.講話 「生活習慣病とがん 早期発見の大切さ」 緩和ケア認定看護師 郡利江氏
2.大切な人への心のこもったメッセージカード作成

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