徳島市立高校 出前講座

平成30年9月21日(金)に徳島市立高等学校 視聴覚教室にて、がん検診受診率向上のための出前講座を行いました。

【講話の内容】
がんは万が一ではなくて2分の1。だから定期健診で早期発見・早期治療が大切。それによってがんになっても助かり一生を全う出来る時代になってきているので早期発見・早期治療でがんは治せる病気となってきている。しかしテレビとかで見て分かるように残念ながら若くして命を落とす人もいる。今後ips細胞とか最先端医療が進化してがんが治る時代、がんにならない時代になってくるかも知れない。

がんについて
1.徳島県のがんによる死亡率、日本人の死亡原因順位
2.がんの進展について。悪性腫瘍と良性腫瘍の違いの3つのポイント
 (自律性の増殖、周りへの浸潤、転移、悪液質)の説明
3.多段階のがんの仕組みと遺伝子の傷の蓄積。
 がん遺伝子の暴走とがん抑制遺伝子の不活性化。
4.遺伝子の損傷の原因(たばこ、食物のおこげ。紫外線など身近なもの)、
 男女のがんリスク要因とは(たばこ、感染、飲酒)
5.がんになりにくい生活習慣
 (たばこ禁煙、適度な飲酒、食生活、運動、適性体重)
6.男性の喫煙者数の減少と女性の喫煙者数の横ばい状況。
 たばこの害は遺伝子の損傷、多数の病気のリスク要因。
 女性の喫煙及び受動喫煙の危険性(早産、流産、赤ちゃんの突然死)
7.がん検診の目的
 (早期に発見して適切な治療によりがんによる死亡を減らす)
 (進んでしまったがんはなかなか治す事が出来ない)
8.がん検診のデメリット
 (がん検診が100%ではない。不必要な検査や治療を招く恐れ。)
9.徳島県のがん検診の検診率は全国最低レベル。
 例えば大腸がんの検診は便の潜血反応を調べるので痛くもない。
 それぞれのがん検診について正しい理解と意識の高揚を図る必要がある。
10.徳島県の取り組み
 検診、精密検査、治療のがん診療連携拠点病院を県内で整備している。
 受けなソンソンがん検診を徳島の合言葉としてやっている。
11.野菜摂取が大切。1日で手のひらに一杯、350gが目安。
12.性感染症は気付かないことが多い。
 放置すると不妊症や子宮頚がんになったりする。性の低年齢化が起こっている。
 誤った情報が氾濫しているが性感染症、エイズは早期発見が重要。
 他人事ではない。まず罹らないことが大切。
13.卵子の老化、40歳が過ぎてからの妊娠が難しいという情報が足りない。
 年齢が上昇するほど染色体異常の確率の上昇、流産率の上昇、不妊率の上昇が
 起こってくるが男性にも関係すること。
14.住み慣れた地域で最後まで健康に長生きしたい。
 昔は自宅で、今は病院で亡くなっているのが多い。
 人生のハッピーエンドを迎えるために元気なうちに家族と一緒に考える。
 ACP(アドバンスケアプランニング)を普及啓発して行く事でやっている。

【趣旨】
 がんに関する知識やがん検診の重要性について理解を深めてもらい、大切な人に宛てたがん検診受診を呼びかけるメッセージカードを作成し、早期発見につなげる。

【対象】
2年生 45名(医療・看護系進学希望者)、医学部志望者数名

 【内容】
1.講話『がんを考える』医療を目指す人への伝言
    徳島県保健福祉部 鎌村好孝氏
2.大切な人への心のこもったメッセージカード作成


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