鳴門市桑島小学校 出前講座

平成28年7月15日(金)に鳴門市桑島小学校 パソコン室にて、がん検診率向上のための出前講座を行いました。
 
【講話の内容】
 人間の身体には37兆個の細胞があり、それぞれの役割を決めているのは遺伝子である。遺伝子に傷が付くとがんになる。この教室の中で半分の人が一生の中でがんになるぐらい多い病気。
 がんは身体のいろんな所で発生する。40歳を超えるとがんに罹る人が増えてくるが、子どもにも白血病や脳腫瘍などのがんが出来る事もある。がんが怖いのは暴走して他の遠い場所に移動する事。
 がんにならない方法はないが、がんに罹りにくくする方法がある。
1.塩分を控えめの食事にしたりハム・ベーコンなど加工肉を食べるのを少なくするなど栄養バランスの良い食習慣をする
2.運動をする習慣をつける
 人間の身体には外から入ってくるばい菌やウィルスに対して免疫やリンパ球と言うやっつける能力がある。自分の身体から出来たがん細胞には、これが働かなかったりがんを敵と見つけにくい。しかし、少しはやっつける仕組みを持っているので、これを働き易くするのが栄養や運動で免疫力を高める事。免疫力が高まると他の病気にも役立つ。
 タバコは身体に絶対良くない。煙の中にはたくさんの有害物質を含んでいて遺伝子を傷付ける。タバコを吸う人は吸わない人より5倍肺がんに罹りやすい。肺がん以外に他のがんにも罹りやすくなる。
 家に帰ったらタバコを吸わないように言ってください。そして将来自分も吸わないように。がんにならなくても息苦しくなる病気(COPD)になる。徳島県ではこの病気の人が他県より多い。
 もう1つ、タバコはニコチン依存症と言って、なかなか止める事が難しい。タバコを吸わない人がタバコの煙を吸う事を受動喫煙と言って危険なので煙を避ける事。
 がんは早く見つけて早く治療すると助かる。他の場所に転移すると治りにくくなる。定期的にがん検診を受ける事が大切。がんは小さい間は見つけにくく、症状が出た時には進行していて治るのが難しくなる。
 お父さんお母さんお爺ちゃんおばあちゃんにがん検診を勧めて下さい。市の広報に載っていて、その年齢が来ると連絡もくれる。元気だから大丈夫と言わないでがんになっているかも知れないと言う気持ちで検診を受ける事。
 乳がんは早ければ90%以上助かる。身の回りにがんの方が居ればがんを身近に感じ、そうでなければ縁がないと思うが、一生の内に半分の人が罹る病気。今日家に帰ってがんの話をしてあげて下さい。


生徒達から活発に質問が出た。
・大人がタバコを止めるにはどうしたらいいの
・タバコを止めたらどうなるの
・脳にニコチンが入るの
・40歳でタバコを止めると元に戻りますか
・タバコを吸わなくてもがんになるの
・がんを治す野菜は有るの
生徒達からタバコを止めたらと言う質問が多く出て、自分の家族の中でタバコを吸っている人が居て心配している様子が伺えた。

【趣旨】
がんに関する知識やがん検診の重要性について理解を深めてもらい、大切な人に宛てたがん検診受診を呼びかけるメッセージカードを作成し、早期発見につなげる。 

【対象】
5年生 33名  

【内容】
1.講話『がんを学ぶ』  医療法人愛生会兼松病院 院長 兼松晴彦氏
2.大切な人への心のこもったメッセージカード作成

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