第5回徳島県医療関係者とがん患者会等とのネットワーク構築研修会

第5回徳島県医療関係者とがん患者会等とのネットワーク構築研修会を実施しました。

会場 : ふれあい健康館 第2会議室
日時 : 2019年3月18日(月) 19:00~20:30
内容 : 大地震・豪雨など自然災害時における
患者と医療者等とのネットワーク構築意見交換会

■プログラム
・特別講話 (講師紹介)
 NPO法人広島がんサポート 副理事長 中川圭氏
 「西日本豪雨災害 備忘録」
・意見交換会
・総評 徳島県立中央病院 寺嶋吉保氏

出席者 : 14名(医療関係者4名、患者8名、その他2名)

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鳴門高等学校定時制 出前講座

平成31年3月20日(火)に鳴門高等学校定時制 視聴覚教室にて、がん検診受診率向上のための出前講座を行いました。

【講話の内容】
<たばこの初体験から依存症に>
自己紹介の後、初めてタバコを吸った15歳の夏休み、タバコを吸ったきっかけから話が始まった。友達の家に宿題をするために集まり、好奇心から一度タバコを吸ってみようとみんなでお金を出し合い買った。その時吸った印象は大人はどうしてこんな煙たいのを吸うのかという事であった。でも格好よく少し大人になった気分がした。高校では陸上部、サッカー部で活動したがどうしても良い結果に結びつかず悩み苛立ってタバコを吸い始めた。2年生では1日に20本吸っていた。友達からタバコを止めるように何度も言われたが止められなかった。結局タバコ依存症に勝てなかった。気持ちでは絶対吸わないと思っていても、煙が流れてくると身体が覚えているのでタバコを買いに走った。依存症の怖さを思った。当時、自己責任で吸って何が悪いと言う気で居た。今思うと周りにタバコの煙で迷惑をかけていたと思う。
<がんと告知されて>
結局56歳で体調不良から病院に行くと血液のがん、悪性リンパ腫と告知され、がんが進行して抗がん剤しか治療法が無いと言われた。全身に広まって内臓を圧迫していた。抗がん剤が効かなければ余命半年であった。どうせ死ぬのにタバコを止めることは無いと思い、抗がん剤の治療をしながら吸った。タバコの怖さを初めて知ったのは、タバコを吸わない人と私とでは薬に効きが全く違う。副作用が只事ではない。痺れ、吐き気などこれほど副作用が強いなら死んだ方が余程ましだと何度も思った。抗がん剤を打っていくとだんだん身体の抵抗力を失っていく。最初はがんに負けないぞと思っていたが良くならないので精神的に負けてきた。手足が痺れ普通に歩いていても躓いてこけるようになった。車の運転が出来なく人の手を借りなければ生きていけなくなった。それでもタバコを吸っていたが、58歳で肺気腫となり吸えなくなった。タバコの煙を吸うと肺がヒリヒリ痛く呼吸が出来なくなり苦しくなる。声も出なくなる。この病気は治るものと思って病院に行けば、この病気は治らない病気だと言われ大変ショックを受けた。今このようにタバコを吸えなくなって本当の怖さが分かった。今は何度も止めてくれた友達がいた事に感謝している。病気になって初めて自分が吸ってきたタバコがどれだけ人に迷惑を掛けて来たかが分かった。がん患者になってタバコを吸う人は使えない薬が存在し、手術できない事も発生することが分かった。皆さんの中に将来タバコを吸う人がいるかもしれないが、吸わない方が良い。皆さんはまだ50年以上生きる。この先長いが自分の人生を大事にして欲しい。タバコは絶対にやめた方が良い。
<早期発見、がん検診の大切さ>
がんの怖い所は死に繋がるから怖いと思うが、本当のがんの怖い所は自覚症状がほとんど無いのにがんになっていることが起こり得る事だ。私の場合、今になって思えばそうかなと思う事はあった。段々と腰痛とお腹の圧迫感がひどくなり、夜2週間痛くて眠れなくなり病院に行った。がんは早期に発見すれば治る病気、がん検診が大切だと思っている。早期発見!みんなが当たり前のようにがん検診へ行くようになり、がんと前向きに戦っていける時代が来ると良いと思っている。最後まで真剣に聞いて頂きありがとう。

【趣旨】
 がんに関する知識やがん検診の重要性について理解を深めてもらい、大切な人に宛てたがん検診受診を呼びかけるメッセージカードを作成し、早期発見につなげる。

【対象】
1~4年生 50名

【内容】
1.体験談「『がん』になって知った 煙草の怖さ・・」 AWAがん対策募金 渋谷理事
2.大切な人への心のこもったメッセージカード作成

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富岡東高等学校羽ノ浦校 出前講座

平成31年3月19日(火)に富岡東高等学校羽ノ浦校 2階講義室にて、がん検診受診率向上のための出前講座を行いました。

【講話の内容】
将来健康を指導する立場にある皆様に日本人の死因で一番多いがんの話で来ている。文科省はこれからの小中高教育の中でがん教育を入れることを決めた。今日はがんの知識を得る、自分ががんになる確率を減らす、皆さんの家族や将来の患者さんに対して皆さんの対処能力を高める、生きる事死ぬという事を考える材料として役立てて欲しい。今日はクイズと宿題があります。家に帰って家族に質問をしてくださいと授業が始まった。
<がんという病気の現状は>
時代により病気の種類による死因は違ってきているが、今はがんが増えている。中でも肺がん、大腸がんが増えている。長生きするようになり高齢者のがんが増加している。皆さんの年齢ではがんになる確率は低いが、タバコを吸ったり今の食生活が将来のがんになる確率を変える事を覚えて下さい。
<がんの対策は>
がんはかなり大きくなっても自覚症状が出にくいので早期発見が大切になってくる。がんに対する総合的な対策として以下のような対策がある。
1.予防(タバコ、食事、性教育、ワクチン接種など)
2.早期発見(がん検診)
3.治療(手術、放射線、抗がん剤など)
4.緩和ケア(苦痛の緩和、生きることを支える)
<タバコのデメリットは>
 がんの死亡の原因は、タバコ、食事・肥満、運動不足、飲酒など生まれてきた後の刺激が将来のがんに係わってくる事が多いと言われている。中でもタバコの影響が大きい。タバコはがん以外でも肺気腫、くも膜下出血や心筋梗塞、胃潰瘍などに影響しているが肺がん、胃がん、膀胱がんなどあらゆるがんに関係している。吸う人は吸わない人より寿命が短くなる。妊娠女性の場合、胎児への影響もある。周りの人に禁煙を進めて欲しい。禁煙に対して、その人の取り組みの意識の違いをよく考えてアプローチして対処する必要がある。
 <非伝染性疾患(NCDs)とは>
生活習慣病とほぼ同じだが、心臓血管症、がん、糖尿病、慢性肺疾患などを言う。同じ原因なので対策はみんな共通している。
・煙のない健康的な社会を
・適度な運動を
・バランスのとれた食生活
・アルコールは控えめに
・睡眠不足や精神的ストレスを避けよう
こういうことを続けるとしない人との差が大きく出る。日本食は長寿を支える健康食だから食べようと言うキャンペーンもしている。
<がん検診について>
5つのがんで検診が行なわれている。大腸がんを例に考えると早く見つけるとほぼ100%治る。ステージⅣで見つかると5年後に生きている確率は十数%しかない。40歳以上が掛かり易くなる。徳島県はがん検診の受診率の低い県でなかなか検診を受けてくれない。早い段階で親を失わない方が良い。そのために苦労する。私の為にがん検診を受けて欲しいと話をしてください。宿題として今日家に帰って家族で話し合ってください。

【趣旨】
 がんに関する知識やがん検診の重要性について理解を深めてもらい、大切な人に宛てたがん検診受診を呼びかけるメッセージカードを作成し、早期発見につなげる。

【対象】
看護科1年生 40名

【内容】
1.講話『がんとタバコ 将来、禁煙指導するあなたへ』 徳島県立中央病院 寺嶋吉保氏
2.大切な人への心のこもったメッセージカード作成

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