城南高校 出前講座

平成30年7月17日(火)に城南高等学校 体育館にて、がん検診受診率向上のための出前講座を行いました。

【講話の内容】
・滝沢先生の講話
①がんにかかりにくい生活をすること
塩分を取り過ぎ、野菜嫌い、運動不足、肥満、お酒の飲み過ぎ、たばこを吸う、こういう生活を続けるとがんになりやすい遺伝子が発生する。がんだけではなく糖尿病や高血圧など生活習慣病にかかるので将来元気に過ごすために気をつけること。
②たばこの話
みんなタバコは身体に良くないと分かっているのになぜ吸うのか。タバコの煙に含まれている発がん物質は60種が特定されている。吸った煙は肺や胃の中で遺伝子を傷つける。外国ではタバコを吸うと死ぬぞ!口腔がんになるぞ!と写真入りでなければタバコを売れない国が多い。日本はゆるく甘い国。
③がん検診を受けよう
胃がん、肺がん、大腸がん、乳がん、子宮頸がんの5つのがん検診があるが、徳島県は全国で一番に近いがん検診を受けていない県で、みんながまあ大丈夫だろうと思っている。皆さんのご両親が検診を受けてなければ、受けるように話をしてください。助かる命があるかも知れません。
④最新のがん治療
肺がんの手術は、昔は大きく胸を切っていたが最近は胸腔鏡下手術が主流になっている。あまり痛くないし手術の後の経過も早い。最新のトピックスとしてロボット手術がある。ロボットが手術するのではなくてロボットを使いながらモニター画面を見ながら手術をする。徳島大学ではこの4月から色んながんの手術に使われるようになった。
⑤最後に
がんにならないような規則正しい生活を日々送る事が大切。これからまだ知られていないがんの原因が出てくるかも知れない。寝る前スマホは強烈なブルーライトが出て脳に刺激を与えているので、何年か先にがんになるリスクが上がると言うデータがもしかしたら出て来るかも知れない。睡眠がおかしくなったり免疫力を狂わせると言うデータがある。食事に悪影響を与えたり、長時間スマホをすると肥満になりやすいと言うデータもあり、肥満はがんに繋がる。これも報酬系。皆さんには日頃の生活から気をつけてがんになりにくい生活を送って欲しいと思う。

・川理事の話
 がん体験で学んだことがたくさんある。つらい事や苦しい事、悲しい事もあった。しかしがんになって人の優しさ、温もりを知り、がんに向かうたくさんの勇気を貰った。前立腺がんの勉強をして正しい知識を得る事で、がんが怖くなくなった。生きる勇気が増した。がんになって新たながん患者の友人が県内外ででき、今は宝となった。治療中には家族、愛犬、友人、医療者、がん患者が生きる力を与えてくれた。また介護の仕事で出会ったお年寄りやこの出前講座で出会うたくさんの若い生徒さんから今日・明日の命を大切すること、命の尊さを教えてもらった。
 生きるために大切な事は勇気や希望の他に生活習慣を整える事。身体を動かすことも大切。定期的な検診はがんにならないための予防。生活習慣を整えること、検診を受ける事は皆さんが将来がん年齢になった時に必ず予防になるので心に留めて下さい。家族にがん検診に何が何でも行ってもらうという事を心に留めて下さい。万が一でなく2人に1人ですよ。がんを正しく学ぶと怖くない。

【趣旨】
 がんに関する知識やがん検診の重要性について理解を深めてもらい、大切な人に宛てたがん検診受診を呼びかけるメッセージカードを作成し、早期発見につなげる。

【対象】
1年生 280名

 【内容】
1.講話『がんにならない生活を送ろう』
    徳島大学病院 滝沢宏光 氏
2.体験談『がんと向き合う~がん体験から学んだこと~』
    AWAがん対策募金 川理事
3.大切な人への心のこもったメッセージカード作成


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平成30年度徳島県がん緩和ケア研修会

「平成30年度徳島県がん緩和ケア研修会」で川崎理事が講演。

開催日時:平成30年7月8日(日) 9:30~17:45
講  演:12:50~13:40
内  容:ランチョンセミナー
場  所:徳島県立中央病院 3階講堂
主  催:徳島県立中央病院
参 加  者:32名

講演内容
『患者が思う緩和ケア~患者へ寄り添う~』
患者が抱く医療者(特に医師)の印象を紹介し
がん告知時の患者の精神状態の理解を訴え
①緩和ケアの院内ネットワークの構築
②患者目線での治療
③精神状態の理解
④寄り添ってください
と4点をお願いしました。


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